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トルコ国内の移動手段は主に長距離バスである。一晩乗ってもせいぜい20US$なので、都市間の移動に夜行バスを使えば、時間と費用の節約になる。イスタンブールを出発してから、途中ドライブインによったが、5時頃にギョレメのオトガル(バスターミナル)に到着した。同じツアー(ユキツアー)の2人組も降りたので何も考えずに降りてしまった。オトガルのインフォメーションの人にバウチャーを見せると、ギョレメではなくユルギュップに行けと言われてしまった。が、バスはすでに行ってしまった。インフォメーションの人にユルギュップに何とか行けないかと聞くと、$10で送ってやるというので、高いがそうすることにした。10分でユルギュップのユキツアーのオフィス前に到着した。オフィスの前で待っていると、程なくしてガイドが現れる。ツアーは10時からというので、ホテルに荷物を置いてくることになった。
9:30になると、ホテルにさっきのガイドが迎えに来た。ツアーのミニバスには、シカゴから来たOL2人組とスコットランドから親子連れが乗っている。ツアーは日英米の混成ツアーということになった。イスタンブールでは日本語ツアーという触れ込みだったが、8割英語・2割日本語というツアーになってしまった。もっとも、ガイド氏の日本語を聞くまでもなく、英語だけでもだいたい分かったが。だが、シカゴ組が容赦なく英語で話しかけてくるのには閉口した。とりあえず、「日本語できるか?」と聞いてはみたが、あっさりと「できない」といわれてしまった。
私は世界遺産で見たキノコ岩さへ見られればいいやと思っていたが、ツアーに入ったおかげで2日間にわたって岩登りをさせられることになった。第1目はカッパドキアの北側の奇石巡りである。ヒッタイト時代の住居・砦跡、ローマ時代の迫害されたキリスト教会跡とキノコ岩をミニバスで回った。キノコ岩や教会跡などはただ観るだけだが、砦の観光はかなりハードな岩登りをされられる。以前ピラミッドをしたときの教訓から湿布剤を持参してきたので、これ以降の旅には支障ながったが。
ツアーはすべて昼食込みである。イスタンブールでは大したものは食べなかったが、ここで「世界三大料理」なるものを食べることになる。すでに、イスラエルで中近東の料理は体験済みなので、あまり期待はしていなかったが、予想通りあまりうまいものではない。今回はフランスには行かないのでもう旨い料理を食べれる可能性は消えてしまった。
ツアーの終わりは、ヒッタイト時代から陶器のテクノロジーを受け継ぐアヴァノスの陶器屋である。トルコまで来て皿を売りつけられるとは思わなかったが、シカゴ組は皿を買った。日米の景気の違いをまざまざと見せつけられた。
ホテルに帰ってくると、ガイド氏が$25でベリーダンスツアーはどうかと言ってきた。$25というのは実際格安で、イスタンブールでは$70位するのだ。一緒だった日本人2名は行ったが、私は行かず、そのまますぐ寝た。
次の日はカッパドキアツアー2日目