9/22 シャルトル

シャルトルの大聖堂 4時にKLMのカウンターに行ってみると、まだ撮影をやっていた。アムス経由でパリまでチェックインした。出発カウンターも免税店も成田並にしょぼいが、アテネ五輪にあわせて新空港ができるそうだ。6時にアテネ発。席はビジネスだった。3.5時間のフライト、映画も音楽のサービスもない、機内食が1回。8時半にアムステルダム・スキポール空港に到着した。スキポールは現在拡張工事中のため、建物から離れたところに降ろされた。次のパリ便は1時間の乗り継ぎのため、ターミナルビルを走った。一般的に大きな空港はターミナル移動はバスで移動することが多いが、スキポールはすべてのターミナルが一つの建物に入っていることが「売り」だが、その「一つの建物」がとんでもなく広い。10分ぐらい走り続けた。とりあえず搭乗開始前に搭乗ゲートに到着。パリ便なので、案内アナウンスが蘭・英・仏語の順番で行われる。『最後の授業』のアメル先生の言うとおり、フランス語が世界で一番美しい言語であることあらためて実感した。9時半にスキポールを離陸。席はエコノミーだったが、隣の人の連れから席を替わってほしいと言われ、席がビジネスになった(ラッキー)。フライト時間は1時間弱。機内食はサンドイッチだった。窓からは一面の雲海で、切れ間が全くない。当然地上の天気は曇り。
 10時半にパリ・シャルルドゴール(ロワッシー)空港に到着。到着時に機内アナウンスで、パリ中心部までのKLMのミニバスサービスがあるらしい(と私には聞こえた)。もしかしたら無料かなと思ったけど、もらったチラシには100Fと書いてあった。とりあえず空港の銀行で1万円をフランに両替し(1F=18.13JPY 高い!)、ロワッシー・バスで町の中心まで行った(48F)。30分ほどしてオペラ座の横に到着した。ちょうど昼なので、毎度お馴染みの、キャプシーヌ通りのレオンに行った。

ムール貝の白ワイン煮 クリーク Moules a la moutarde 
ムール貝の白ワイン煮マスタード風味 67F
Krik クリーク 35F

美しき聖母のステンドグラス レオンを出た後、しばし、オペラ通りの免税店を見てから、メトロでモンパルナス駅に行った。14時半、モンパルナスからシャルトル行きの急行に乗車(片道56F)。途中、ヴェルサイユともう2・3駅停まる。パリ南西はボース平野といって山とかがなく地平線が彼方に見える。1時間でシャルトルに着いた。
 シャルトルはパリ南西100kmにある町で、世界遺産の大聖堂がある。たいていのガイドブックにはイル・ド・フランス地方の中で行くべきスポットになっている。本によってはベルサイユよりも行く価値があると書いてある。見所は大聖堂ただ一つ。それにここにはミシュランの1つ星レストランがある。駅を出ると大聖堂の尖塔が2本見えているので、ただそれを目指して歩けば、大聖堂の前まで来れる。入場料はただだけど、賽銭箱?にサンチーム玉を入れてきた(おそらく1F)。シャルトルの大聖堂はステンドグラスで有名で、「美しき聖母のステンドグラス」とよばれており、12世紀のものだ。聖母の服の淡いブルーは俗にシャルトルブルーと呼ばれるもので現代の技術ではどうしても再現できないとされる。大聖堂には戦後アメリカが寄進した(現代の技術で製造された)ステンドグラスがあるけど、それと比べても美しい。大聖堂の天井は40mぐらいあって、ステンドグラスを細かく見ようと思ったら望遠鏡が要るし、安いカメラではフラッシュを焚いてもなにも映らない。大聖堂を出ると、神のなせる技か、来るときに少し降っていた小雨が止んでいた。
 大聖堂を後にして、再び駅前に戻ってきて、駅前のホテルに入った。シャワー・トイレなしで150Fだったので、この部屋をみたら、共同トイレはあったけど、共同シャワーは無かった。徹夜明けなのでこれではまずいと思って、シャワー・トイレ付きにした(175F)。きょうの夕食はミシュランの1つ星レストラン。レストランがあく19時まで時間があるので、スーパーでTシャツと飲み物の買い出しに行った。

 19時、大聖堂近くの1つ星レストランTruie qui fileに行った。ここは15世紀の木組みの家をレストランにしていて、外観はかなり古い。

(前菜)Foie gras de canard au céleri

(魚)Saint Pierre à l'huile d'olive et polenta à l'ail doux

(肉)Queue de boef confite au vin de Loire

(デザート)Citon de Maroc aux dattes miel et cumin

(ワイン)ブルゴーニュ赤 ボルネー 500ml
フォアグラとセロリのサラダ

鯛のムニエルのようなもの

牛肉のコンフィの赤ワイン煮

レモンのシャーベット

フォアグラは口の中でとろけ、ほのかな甘さがある。やはり缶詰で味わえない感覚だ。この日からフォアグラ三昧になったけど、このフォアグラは今でも忘れられない味だ。高級レストランで一番安いワインはたいていロワールのサンセールあたりだけど、気合いを入れてボルネーにした。良いワインが手に入るのか仕入れ係りが優秀なのか知らないけど、いいワインだった。総額595F。この後行くレストランに比べれば安いけど、最初の星付きとして、期待通りだった。