シュリーマンがアガメムノンのマスクであると主張したマスク 9/21 アテネ

戦争博物館道具の時代の武器 8時にチェックアウトし、荷物をホテルに預かってもらった。最初にリカビトスの丘に行こうと思って歩き出したが、途中で戦争博物館を見つけたので、こちらを先にした。ここは建物の周りに戦闘機やらバリスタがずらりと並べられている。ここは軍が管理していて入場料はただ。過去に使われた武器が展示されているが、遺跡から出た鉄斧もあった。せっかく来た記念に写真を撮ろうとしたが、撮影禁止のうえ警備兵がうろうろしている。もの陰から決死の思いで撮ったが、あとで現像してみたら手ぶれしていた。
 戦争博物館の角の交差点がちょうどリカビトスの丘の登山口につながる階段の登り口で、モンマルトルの丘のような階段が延びていた。10分以上階段を登って、登山口に到着。ここから古代アゴラ博物館「徒歩で20分」か「ケーブルカーで2分」という2つの選択となるが、迷うことなく後者を選んだのはいうまでもない。丘の頂上は展望台になっていて360度アテネ市街が見下ろせ、遠くにエーゲ海まで見える。また頂上に白い「アギオス・ヨルギオス教会」が建っている(合掌)。
 リカビトスの丘を下ってシンタグマまで戻ってくると、衛兵の交代をやっていた。ギリシアの歩兵は移動速度が速いのだが、衛兵は普通の速さである。シンタグマから昨日来た古代アゴラまで歩き、途中のタベルナでゲバブと白ワインを食べた。
 
  古代アゴラ(1200Drs)は2000〜3000年前のアテネの町の中心があったところである。政治機関の跡とか水道の石管とか音楽堂の跡とかが残っているが、敷石や柱が数本残っているだけである。しかし、ヘファイステイオン神殿と古代アゴラ博物館の建物は完全な建物として残っている。ヘファイステイオン神殿はパリのマドレーヌ寺院のような感じだ。ここも中に入れず、そとから眺めるだけ。古代アゴラ博物館はアメリカが完全に復元したもの。「完全に」といっても中には電気があって、窓はアルミサッシだが。
 古代アゴラを出てアテネの中心部を縦断、国立考古学博物館(2,000Drs)に行った。ここはあのシュリーマンが掘り出したものや遺跡から出てきたもの、壺・壁画・象・聖なる箱・・が館内にいっぱいある。彫像などはパリにある近代のもの(ex.ロダン)より、古代のものの方が好きだ。ガイドブックを片手に2階以外(2階は閉鎖されていた)全部見た。エジプトのミイラもあった。
 国立考古学博物館を出て夕方近くになったので、ホテルに戻り荷物を取った後、近くの喫茶店で休憩。アイスコーヒーがあるのは日本だけかと思っていたけど、アテネではみんなアイスコーヒーを飲んでいるので、飲んでみた(700Drs)。味は日本と同じ。アイスコーヒーを飲んだ後、シンタグマ近くのカフェテリアでパスタを食べながらビール(1,500Drs)を飲んで、バスで空港に行った(250Drs)。アテネ・エリニコン空港西ターミナル
 空港に着いた頃はすっかり日も落ちていた。空港にはあまり人が居なかったけど、ドラマのロケ隊?が居た。どういうドラマか知らないけど、国際線のロビーで女優がもう一人の旅立つ女優を引き留めるようなシーンを取っていた。ロケ現場を通行する人にディレクター(?)が注意をしてまわっていたけど、ベンチに座っている人々(私もふくめて)にはなにも行って来なかったので、ずっとベンチに座っていた。おそらく映っただろう。ロケを見ていても退屈なので、空港の中を歩き回って眠れるところを探したけど、無かった。空港のベンチはプラスチックの一人用のイスが並んでいるやつで、寝ると背中が痛い。床に敷く新聞はもう無い。結局、眠れなかった。