9/20 アテネ

 ボーイング737 8時にホテルをチェックアウトして(8,000Drs)、バスで空港に行った。昨日着いたときは、空港はガランとしていたが、今日はすごい数の人で一杯だ。特にドイツ人が異様に多い。飛行機はギリシア国内線よりも、ドイツからの便の方が多い。昨日は朝早くて暗くて判らなかったが、この空港は軍と共用していて、戦闘機やら格納サイトが見える。乗る予定のオリンピック航空アテネ行きの出発時刻は10:40だが、当然遅れて、11時に離陸した。機内サービスは何もなし。機材はすごく古いB737。1時間のフライト。
 12時にアテネの空港からバスで市内に向かった(250Drs)。30分ぐらい走るとアクロポリスの丘とかが見えてきて、ギリシアに来たことを実感した。バスは最初にシンタグマに止まる。シンタグマは国会の前の広場でここがアテネの町の中心である。ここで降りてもよかったけど、終点のオモニア広場で降りて、シンタグマまで歩いた。アテネの街は思っていたより洗練された街だ。有名ブランパルテノン神殿ドの店はあるし、そうでない店でも売っているものはパリや東京にあるものと変わりないが、値段が3割ぐらい安い。とくに革製品の店がおおい。シンタグマまで戻ったところで、ホテルを探すことにした。これといって当てがあるわけでもなかったけど、ガイドブックにあった「ホテル・アマゾン」に泊まることにした(12,000Drs)。荷物を部屋に置いて、アクロポリスを見に行くことにした。
 ホテルからでもアクロポリスは丘の上に見える。結構高い。丘の麓から階段がなだらかだけど長い階段が続く。チケット売場のキオスクでハイネケンを買って(700Drs)小休止した。市中で水を買ってくればよかったと後悔。入場料は2,000Drs。ここの見所はパルテノンとエレクティオンの神殿。シンタグマ広場の歩兵エレクティオンの神殿はTBSの『世界遺産』のオープニングで出てくる女神の柱が並んでいるやつ。テレビでは大きそうに見えたが、実際は2、3mぐらいで、本物の彫刻はパルテノンのそばのアクロポリス博物館にある。パルテノン神殿は中に入れず、外から眺めるだけだ。中には工事用の櫓が組んであって目障りである。今でこそ屋根は落ちて単エレクティオンの神殿なる「遺跡」なってしまったが、オスマン・トルコ支配下時代、ここは火薬庫に使われていたそうである。つまり原型をとどめていた。しかし1687年ベネチア軍の砲撃により大爆発。現在のものは、1829年の独立後に、残った建築材料で復元されたものである。
 アクロポリスの丘から古代アゴラが見下ろせるので、そちらの方に下った。途中、タベルナやお土産屋がいっぱいあったが、とくに買いたいものはなにもない。古代アゴラは月曜日休みなので、柵越しに中を見て、ホテルに戻った。