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3/28 ポンペイ

入場券(これは値段が古い)
鎖につながれた犬。猛犬注意とラテン語で書かれているらしい

 9時に起きる。初日からカプリ島に行こうと思っていたけど、早起きできなかったので、この日はポンペイに行くことにした。天気はやや悪く、雨が降りそうだ。『地球の歩き方』からポンペイの行き方をメモって、ホテルを出た。昨晩タクシーで来た道を歩いていくと、15分ぐらいで駅のところに行けた。ポンペイまでは国鉄で行けるが遺跡から遠い。遺跡に行くにはFerrovia CircumVesviana(*1)のソレント行きでヴィラ・ミステリで降りる。料金は片道3100リラで40分で遺跡の入り口に着けた。
 遺跡の入場料は12000リラ(という日本語の張り紙があった)だが、お釣りがないと言って売ってくれない。しかたないので、遺跡の入り口で水1.5リットル(3000リラ、市価は1000リラ)を買ってきて50000リラ札をくずして遺跡に入った。
 これまで中近東とかで大規模な遺跡を見てきたが、戦争とか文明の崩壊で廃墟になった都市の遺跡と違って、ポンペイは栄えていた都市がそのまま遺跡として残っているので、当時の様子が生々しく残っているのがわかる。建物はおそらく火山灰の重みで(?)屋根が落ちてしまっているものが多いが、家の内装の壁画とかインテリアとかはきれいに残っている。とにかく街全体が遺跡になっているのでとにかく広い。見所はおもに壁画やモザイクが残っている富豪の家である。遺跡のカイドブックとかは特に買わなかったので、人だかりについていって、たまに日本のツアーもいたのでそれに紛れ込んで観光した。
 途中、にわか雨もあったが15時に引き上げてホテルに戻った。次にナポリ市街を見ることにして、またナポリ駅まで行ってそこから1番のトラム(1500リラ*2)でサンタルチア港の近くまで行った。そこからホテルまで2kmを歩くついでに、何か食べることにしたが、日曜の昼でシエスタの時間帯になっているので、レストランは全て閉まっている。結局、駅まで歩いてやっている店はマクドナルドしかなかった。しかたないので駅で切り売りピザ屋でマルゲリータ(1/6で3000リラ)を食べ、ホテルに戻った。レストランが開く19時あたりに出直そうと一眠りした。
 19時に起きてみたら、すごい雨が降っていた。この日はこれで観光終了。

次の日はカプリ島

*1 直訳してベスビオ周遊鉄道。イタリア語はラテン語の直系だけあって、ラテン系言語を知っていれば解読は容易だ。
*2 市内の交通機関は1500リラのチケット1枚で改札機で時間を刻印してから90分有効で乗り換えができる。スイス・ドイツはだいたいこの方式が多いが、未だかつて一度も検札に出くわしたことがない。